草加

東北一人暮らし   

                 =奥の細道追っかけ記= 

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=草加泊=

千住を出発してまず最初の宿草加
奥の細道本文では草加に泊まるとなっていますが、曾良さんの日記では
草加ではなく粕壁に止まったことになっています???

川口の実家に帰ったとき、お隣の草加まで娘を連れちょっと探索に行ってきました。

    =草加?粕壁?=

さて芭蕉さんか曾良さんの書き間違いなのでしょうか?
これにはいくつか説があるようです。

たとえば、江戸を発った日にちも二人の記しにくい違いがあるように、もしかしたら曾良さんは芭蕉さんより先に江戸を出ていて粕壁で芭蕉さんを待っていた。

そして後から出発した芭蕉さんはとりあえず草加に泊まり、その後粕壁で曾良さんと合流しそこから二人旅が始まったというもの。

また、本当は二人で一緒に江戸を出て粕壁まで歩き粕壁に泊まったというもの。

それは下の本文にあるように、歩き始めでリズムが取れず江戸からそう遠くもない草加までくるのがやっとだったと、これから先の旅に重みを持たせるためにわざと草加で泊まったことにして物語の始めのインパクトを持たせているのではないかという説。

いや、きっと江戸や知人との惜別の念でなかなか足が進まなかった、といった芭蕉さんの気持ちを書きたかったのではないかなどなど。

マァ、いずれにしてもこの先もこういった類の曾良さんの日記や日にち、また道順の辻褄の合わないところがけっこう出てきます。
どことなく疲れた顔をしている?草加の芭蕉さん

きっと、それも芭蕉さんがこの「奥の細道」をただの紀行文ではなく物語に仕立て上げようとしたテクニックなんでしょう。

とにかく長い旅です。先を急ぎましょう。

ことし元禄二とせにや、奥羽長途の行脚只かりそめに思ひたちて、呉天に 白髪の恨を重ぬといへ共、耳にふれていまだめに見ぬさかひ、若生て歸らば と、定なき頼みの末をかけ、其日漸早加と云宿にたどり着にけり。痩骨の 肩にかゝれる物先くるしむ。只身すがらにと出立侍を、帋子一衣ハ夜の防ぎ、 ゆかた・雨具・墨筆のたぐひ、あるハさりがたき餞などしたるハ、さすがに打 捨がたくて路次の煩となれるこそわりなけれ。
奥州への旅をふと思いついた芭蕉さん。歌枕も多く、西行や能院法師などの歌を思い浮かべると、いてもたってもいられなくなってしまったようです。
 
辛い旅と覚悟して、噂に聞くまだ見ぬ土地への旅を始めました。
荷物が重くかなり最初から疲れてしまったようです。

そしてそんなことも絡んで草加に泊まったというこになったのでしょうか?

”其日漸早加と云宿にたどり着にけり。”
と草加に泊まったことになってます。
”今年元禄・・”のくだりが彫られている碑。
綾瀬川沿いの松並木に置かれています。

長い未知の旅、重たい荷物などを書きたてておいて、これからの旅の大変さをイメージさせるために、草加泊のフィクションを書き出しに取り入れたのかもしれませんね。

ここにはその重たい旅の所持品などもかかれています。

○紙子・・厚い和紙に柿の渋を塗って仕立てた着物で当時はよく旅人が携帯したようです。

○浴衣・・寝巻きでしょうか。

○雨具・・晴れの日ばかりじゃありません。

○墨、筆のたぐいの筆記用具・・商売道具です。

○餞別の品々・・知人の思いやりを考え断りきれずに持ってきたもの。これは当たり前ですが、重いといっても捨てるに捨てられなかったようです。


草加松原
綾瀬川沿いに約1.5キロ続く松並木です。矢立橋、百代橋といった奥の細道にちなんだ太鼓橋が架けられています。

日本の道100選にも選らばれ、気持ちよい遊歩道になっています。
太鼓橋風歩道橋(百代橋)
アクセス→東武伊勢崎線松原団地駅より徒歩5分


草加せんべい


日光街道の草加松原宿で茶屋をしていたおせんばあさんが、売れ残った団子を旅のお侍に平らにして焼いてみろと言われやってみました。
茶屋で出してみると好評で名物になったというお話です。
いまでは草加と言えば「せんべい」というほど全国的に有名ですね。

街のアチコチに手焼きせんべい屋さんがあります。


草加駅前(東口)にあるおせんさんの像。でも何故かシャツにエプロン姿です。きっと現代のおせんさんなんでしょう。 「せんべい発祥の地碑」
芭蕉さんが立っている近くの六丁目橋際のベンチひとつしかない公園に建っていました
旧道にあるお煎茶屋(茶屋風の休息所のある小公園)前にポツリと日光街道の標が立っています。


草加宿

なんとなくところどころに街道の雰囲気が残っています。
おせんべいやさんも多いですよ。

アクセス→東武伊勢崎線草加駅より徒
歩5分


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